アトピー性皮膚炎の原因にはバリア機能と免疫が関係している

アトピー性皮膚炎は痒みのある湿疹で、良くなったり悪くなったりを繰り返します。
アレルギー要因を持っている人であれば、かかりやすい疾患に該当します。
原因については完全に解明されていないところがありますが、角質と皮脂膜からなる皮膚のバリア機能が効かなくなったことと、免疫システムの過剰反応が合わさることにより、より発症しやすくなるということです。

バリア機能というのは、外敵から身を守るために皮膚に備わっている機能と共に、体の内側であれば水分をうまい具合に保持するための機能でもあります。
しかし、アトピー性皮膚炎にかかっている人の皮膚というのは、バリア機能が効いていませんので、外敵からの刺激をとても受けやすくなったり、水分が蒸発してしまって保湿力が無くなっていたりします。
そうなると、乾燥してドライスキンになり、さらにひどくなると症状が悪化するということです。

バリア機能が低下してアレルギーの原因物質が入ってしまうと、免疫細胞が抗体を作ることによって免疫力を上げようとします。
免疫力を上げた抗体は体内にヒスタミンなどを放出することにより過剰反応が起こってしまうために、最終的に皮膚の痒みとして現れるということです。
そこで痒いからと言ってかきむしってしまうと、さらにその部分のバリア機能が壊れてしまい、外部からの刺激に弱い状況になります。
要するに、痒みの悪循環が起こってしまうということです。

アトピー性皮膚炎は乳児期に発症し、成長するにつれて治るという風に言われていますが、いつでもかかる可能性はあるということです。
いつ発症するのかによって皮膚炎がかかる部位が違ってきて、乳児期の場合は顔や頭にできることが多く、幼小児期は体全体に渡ってかかる可能性があります。
特に関節の周りにできやすく、成人期は顔や胸、ひじ、背中などにできやすいです。
乳児期であれば2ヶ月以上、幼小児期や成人期であれば6か月以上も続いているのであれば、アトピー性皮膚炎と診断されます。

アトピー性皮膚炎の治療がしたいということであれば、適切な薬を使うことが重要です。
特にステロイド剤を有効利用することが欠かせません。
ステロイド剤は炎症を抑えることができる塗り薬で、効き目が強いですので、医師の指示に従うことです。
ステロイド剤だけでなく、セラミドが含まれている保湿剤を併用します。
セラミドは皮膚の保湿を助けてくれますので、それで皮脂膜などからなるバリア機能を回復させるということです。